先日、入国講習の一環で市内見学にでかけました。
切符の購入の仕方、時刻表の見方。ホームでは並んで待つ。乗車マナー等、電車に乗ることが初めての実習生たちには、驚くことばかりです。
「日本は便利ですね～」と、感動していました。
今回のグループで、大変日本語の上達が遅く、苦戦している実習生がいます。彼なりに努力していますし、私たちも積極的に話かけていますがなかなか言葉が出ません。
しかし、今回の市内見学の地下鉄の中で微笑ましい出来事がありました。席が一つ空き、彼はそこに座ろうと近くに行くと、反対方向から日本人の女性もそこの席の前に向かってきました、彼は咄嗟に片手を差し出し「どうぞ！」と席を譲り、女性から笑顔で御礼を言われました。
全員がその行動と日本語でのやりとりを、誉めたたえました。たった一言の会話ですが彼にとって、大変自信がついたようです。その後、積極的に日本語で話しをして明るい表情になりました。
これからも成功例を積ませることで、自信をつけさせてあげられるサポートを心掛けようと、改めて感じた一日でした。